草処理で毎日がてんてこ舞いです。本職と畑以外はなんにもできない。できれば人に来てもらいたくない。
そして夜がまた眠れない。そんなきのうの夜中、芥川の短編『蜜柑』をキンドルで読みました。一ページに6行なのでメガネ不要です。これは名文・名作です。城之崎を切り捨てた谷澤 永一さんがこの作品について書いていたかどうかは知りませんが、これは”名文”の極みと思います。神戸のお客様から教わった作品ではずかしなが65歳まで知りませんでした。技巧のすごさだけに終わらない、こころに訴えるものをもっている。
キンドルにはたくさんの”ただ作品”が入っていますが全部通しで読んだものなどない。過去読んだものの部分読みや短編・小エッセイしか読みません。が、いい読み方を『蜜柑』契機に発見しました。字をでかくすればよい。といっても線ひいたり、書き込みはできませんがね。それとは反対ですが50年前に読んだペンギンのA.ハクスリー”After many a summer”にはアンダーライン等たくさん引いてあって「なんでだろう」とお笑い芸人の合言葉がでてきたりしてくすくすとしてしまうのですが、部分ピックアップ読みが無責任のようでいておもしろいです。暇があるとページを繰っています。行ったり来たりでストーリーおかまいなし。全体の話は覚えてないです。