ベートーベンが生まれてから250年

150 150 山下とうふ店

とかでいろんな企画があるそうです。

きのう仲道郁代さんの実演解説でやっていたベートーベンの悲愴ソナタがとてもよかったです。楽器も演奏できない、すなわち楽譜もちんぷんかんぷんでありながら演奏の是非をああでもないこうでもないとえらそうなことばかり言ってる自分ですが、きのうの解説は演奏者の立場からつまりは作曲者の立場から、こころが音符の論理を介してさまざまに(といいながら、ソナタ形式という”型”の枠内で)展開し、音の建築を作っていくさまがわかりやすく解説されていました。こういう番組が以前もあったような気がしますがその時も悲愴ソナタの第二楽章を例にしていました・・・いやいや悲愴ソナタそのものがテーマだったのかな。この中間楽章のテーマはビリージョエルが歌詞付けてうたっていたように「人類が作ったもっとも美しい旋律」とも言われているものですが、自分にも重大な思い出のある曲です。とてもうれしい時間でした。進行役のイケメン岡部警部もよかったです。仲道さんはベートーベンというよりモーツァルトといった雰囲気の女性ですが”ものつくり”の奥義を語っているような解説は秀逸でした。

250年というのは自分の今まで生きた人生6回分で、なんとまあつい最近のことのような錯覚にとらわれました。250年、そんなもんかな? 聖徳太子なら66歳の20回分くらいだろうか、たったそれだけの昔?

さらに夜遅く『一本の道、フィヨルドの道を歩く』、これまたすばらしかった。行ってみたいなあ。旅人の古野晶子さんて物書きかなと思ったらアナウンサーさんでした。古野さんの言葉ひとつひとつがありがたかったです。