お昼くらいまで

150 150 山下とうふ店

断続的に強い雨が降っていました。小麦が倒伏すると刈りづらくなるので心配です。

夕方はしとしととなりいい気分でした、こういう雨模様が好きです。こういう時に限って用もないのにメールしたり電話したりします、寂しいのでしょうと言われました。付き合いはせまいですが、つらいと感じたことはありません。そもそも力のあるもの、カネのあるものと仲良くしているのは世渡りの基本中の基本ですが、それと正反対のところを歩んでいるのが自分の人生で小商人のままでいる気楽さにどっぷりと浸かり切っています。老舗としては困った親分のようです。

耳が悪いためいろんなヘッドフォンを持っていますが今気に入っているのはインナーイアー・タイプというものです。ウォークマン、スマホで音楽を聴いている人たちが使っているタイプです。これは耳穴に直接差し込んで聴くもので耳小骨という骨への直接の振動を利用する原理のようで鼓膜に穴の開いている左耳、鼓膜はふさがっても聴力のあがらないままの右耳ともに鼓膜の振動つまり空気振動を介さないためによく聞こえるのだと思います。とてもいい音です。7年くらい前に使っていたソニーのものがとてもいい音ですが、こないだ買ったVictorのものがさらにワイドレインジになりしかもうまくまとまった音を出してくれていてとても重宝しています。それにしても7年前のそんなに高くないものがこんなにいい音に聴こえるとはびっくりしています。アンプのせいかもしれません。ウォークマンのデジタルアンプといってもしょせんおもちゃみたいなものなのでいたしかたないかもしれません。しかもこのインナーイアーは寝ながら使ってもほぼ(保証はできませんが)壊すことはありませんから。・・・オーバーヘッドのものだとよく壊すので寝ながらの使用はやめましょうね、寝相次第ですが。

ディケンズは当時の俗語がたくさん出てくるので翻訳しか読んだことがありませんが、学生用に簡単・明瞭にしたものが出てきたので読み始めました。Great Expectations というものですがこの程度でもこの年では読みの耐久力がだいぶ落ちていて悲しいばかりです。しかしノルマなどなにも感じないので気楽なもんです。辞書がそばにあること自体が自分には”快”なのです、三省堂の『小英和』総インドマドラス革装(のちに名前を変えて表音小英和とも)は高校生の時に1200円(もちろん消費税VATなどありません)もしましたが自分には背伸びの産物です。コンピューター用語などなにもありませんが通常の用にはこれで十分です。およそこれほど薄くてちいさい辞書はこの後まったく出ていません。なぜ改訂して新版を作らなかったのかわかりません。自分のひつぎにはこの辞書を置きサヴァリッシュ/ウィーン交響楽団(ウィーンフィルではない)の『田園』を流しながら野辺のおくりをしてもらいたいと願うばかりです。