「まだ先に行けるかもしれない」

80歳を越えても「炎のマエストロ」と呼ばれる情熱的な指揮で多くのファンをうならせる小林。

福島県生まれ。音楽一家に育ったわけではない。小学生の時に連れられて行った演奏会で初めてベートーヴェンの第九を聞き衝撃を受けて、独学で音楽の勉強を始めた。

それから70年。世界中のオーケストラを指揮してきたマエストロはタクトを振り続けている。

鼻血が止まらなくても、詰め物をしてベートーヴェンを指揮したこともあるほどだ。

「まだ先に行けるかもしれない、という期待があるんです。ありがたいことに、僕の音楽を必要としてくれている人もいますから。

82歳になり、82段の階段を登ってきて、そこで見る景色というのは、やはり40歳やそこらで目にしたものとは違います。

楽譜を読み込むにしても、この年齢になったからこそ見えてくるものがあるはず。

だから僕は今日も楽譜に向かうのです。

ベートーヴェンをはじめとする楽聖が残してくれた音楽のきらめき。

それを受け取れる喜びを積み重ねられる幸せをひしひしと感じています」

勉強を続けていれば、身体は衰えても心はアップデートできる。そのことを身をもって示してくれる小林の言葉はベートーヴェンの音楽のように深く、きらめいている。

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 おといのNHK教育の、小曾根真のピアノのおしゃべりに続いて音楽の宝物の言葉をゲットです。2日続けで儲かった儲かった!!!