50 粒x 2畝蒔いて5株発芽しています。5℃程度の冷蔵保存ですがさすが16年も経つとまず発芽はありえないというところです。5年ならまずまず発芽する、7年だと発芽しないのが目立つようになる・・・・これが自分にとっての経験則ですが、ものによっては3年ていどで発芽しないのがでてくるものがある、特に大粒のものに多くそういう症状が現れます。
多生豆は長崎の”鍋島”ほどではありませんがひょろひょろとツルぼけしやすい(というかツルぼけするもの)品種ですがかなり”野生”の性質が高くつる豆から少し進化して発芽後とりあえずは直立して成育していくもののしばらくするとツル化の傾向をしめしてきます。
ところでこの16年目の多生豆ですが10キロ程度あったので捨てるのももったいないと、水に付けて豆乳をしぼりにがりとの反応を観察しましたがまったく素直ににがり100%の絹となりました。味も経年劣化大豆の特徴である苦味は全くなく、その代わり野生を感じる雑味が見事に出ていました。これはつる豆の新豆で豆乳を絞った時の味・香りをさらに強烈にした感じで、ある意味大発見でしたが単品では料理人によってはおもしろく使えるかもしれませんが、まあどちらかというと普通の新しい豆にブレンドするとおもしろいというか見事な世界が拓けると思います。つる豆だと灰色になってしまうのにたいしてこちらは”白”です。
5反強の新畑の9割は2日間であけぼの系播種。きょうは残り部分を手蒔きで珍品種取り用を10種ほど蒔きました。夕方はここちよい風が吹いていて気持ちよかったです。