毎年毎年の

150 150 山下とうふ店

ことですが、選別機の使い方のこつをつかむには数時間の実地が必要です。
この時期の短い時期にしかやらないので一年たつとまた忘れてしまうのです。
ローラー選別機は球体(大豆のこと)のころがる性質を利用した機械で、割れていたり面が虫食いだったりしてころがらないものはローラーにのっかってゴミのほうへ運ばれていくというしかけです。
さらにメッシュのステンレス・フィルターがついていてうちの場合は3段階の大きさに分けてくれます。
こう書いてくるとばっちしとそれだけで選別完了みたいな感じですが、実際には面が欠けていてもうまくしてころがる場合も々あるので「いいほう」に欠けたものが混じってきます。こういうときのためにローラーの傾斜が変化させることができるようになっていて、このこととの組み合わせで数回ローリングを繰り返すわけです。・・・まあ、それでも完璧ではないですが。
さらに大豆の変色、褐色斑、紫斑、そしてかびたもので球体のものは選別できません。これらは色彩選別機といって大豆にレーザーを3方向からあてて選別する機械を使わなければなりません。これは”業務用のなかの業務用でで小商人や小農民の所有できるものではありません。数千万円はしますし、だいぶくたびれた中古でも運び賃・設置費をいれて一千万円強といったところでしょうか。
さらに言うと、色彩選別機を使ってもまだ完全ではありません。
最終的に一番完全なのは手選別と穴の直径いろいろの”ふるい”を複数利用して選別することです。
でもこれには膨大な時間がかかってしまうのですね。

まあ豆腐づくりならば、おおざっぱな選別で十分ですけれどもね。