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豆腐づくり入門

2007.1.07

 経験は教えられないものである・・・ロッテのValentine監督。

 毎年5,6人程度「豆腐屋になりたい」という相談がきます、大方40過ぎています。
 話を聞くとほとんど「やめるように」ススメています。

 単に逃避の場と考えている場合が多くこの決意ともいえない決意・年齢で成り立つのだろうかと心配してしまうからです。50歳前後ともなると出社拒否・うつ病等におそわれるひとも多いというのはわかっていますが、それらを癒せるほどこの商売はのんびりしたものではありません。
 うまくいけば「自分のちからだ」とうぬぼれ、失敗すればアドバイスしたひとのせいにする。

 40、50からの創業可能なひとたちは純粋な情熱、強健な肉体、そこそこの資金、人生の達観の入り口にはいったひと・・・だけに限られるものです。

 30代くらいまでならまだいくらでもやり直しがききます。なおかついやいやながら豆腐屋のあとを継いだひとも「とにかく夢中でやっていると」光明が見えてくるものです。とっかかりの動機などはどうでもいいことです。高邁な理想など不要。・・・どんな仕事でも同じだと思います。「尊敬するひとはお父様、しっかりとあとを継ぎます」というかたもまれにはいますが小商人ではまずこういったことはおきません。・・・ほぼいたしかたなくだと思います。
 毎日のように親父とけんか。
 この世でもっとも軽蔑するひとは親父・・・。
 まずこういったことを考えないことです。
 テーマをひとつでもいいから決めて夢中になってください。
 努力してもかならずしも報われるものではありませんがそれでもひたすら打ち込むのです。
 場合によってはお金で報われるし、場合によっては違うかたちで報われる。・・・何もないということはない。
 
 ひと旗あげたいのか、ものつくり三昧になりたいのか、うまいものが食いたいのか・・・。
 なんでもいいと思います。
 仕事のハビットのなかから何がしか人生の知見が得られてくるものと思います。この一点だけでもおおきな宝物を手にしたことになります。

 それでは具体的に、
1.制限年齢・・・60歳くらいだろうか、退職後の10年。ただし事前のこころと物理的な十分な準備が必要。「元手」をとることは無理だろう、でもいいんですよね。
2.初期投資・・・機械・道具だけで1000万。カネはもちろんあったほうがいいです。高齢だともうけよりも別のことを考えたほうがいいと思います。
3.準備経験・・・徒弟システムのない業界だが基本技術は機械屋さんの指導だけでもそこそこ足りる、あとは探究心。
4.頭は適当にいいほうがいい。特に理系的なセンスのすぐれたひとにはすぐにはまると思います。
5.どこでやるか・・・卸は別として町店として考えていますが、観光地タイプと生活レベルタイプがあります。自分がなにをしたいのかを明確にして自分で決めろばいいと思います。 

6.はじめる前は徹底して情報収集・情報整理して、業界誌・経営セミナー・サクセスストーリー・・・等少しは関心を示し、はじまったらよそのことは気にしないで自分の信念に従って井戸の中で蛙よろしく三昧してください。かべに行き当たったら外を見たらいいと思います。経営学についてはわたしにはなにもいう資格がありませんがまわりの成功者を見ていえることは"経営セミナー"的なものにはあまり出ない・ゆさぶられないほうがいいと思います。特に高齢の方は、押し寄せる情報は無視したほうがいいと思います、物理的にタイムリミットはすぐやってくるのでライバルなどは意識しないほうがいいと思います。理想は必要ですけど。
 
 結局は日ごろの物思い、読書、遊び・・・豆腐に関係ないことの経験の"おり"の積み重ねが大切なのだと思います。将来どんなことをやるかに関係なく"今"をたっぷりと体験することしかないのかもしれません。
 かかわっている事柄のハウツーものは大方無力です。
 ハウツーものの読書は読書に値しないものと考えたほうがいいと思います。
 


 思いつくままに書きました、失礼いたしました。